【プラと私】

今となっては入手経路をすっかり忘れてしまったんですが
「クリーム」と「Twise」の二曲入りデモを入手したのがきっかけです。
恐らく、なんかの対バンで出てて良かったから買ったとかそういう感じだと思います。
いや、もしかしたら配布かもしれない。
もうほんっとに忘れてます。すいません。

こんな状態なので、初めて観たライブもいつどこでだったかわかりません。
まぁどっかの対バンだとは思うんですが、誰との対バンだったのか、
箱はどこだったのかと聞かれるとサッパリです。
関東だったか関西だったかすら覚えてません。
覚えているのは、「りゅーたろーくんはメイクしない方がかっこいい」と主張し続けていた事だけです。

さて、その入手したデモなんですがほんとにすり切れる程聴きました。
もちろん、マスターとして「本物」は保管してるんですが、
今実家でカビが生えてないか心配です。

ふわふわとした歌声と可愛らしい詩がほんとに大好きです。
ただ、リアルタイムで聴いていたのは「トロイメライ」まででした。

なぜか！？
「トロイメライ」で、りゅーたろーくんの声が自分が好きだった声ではなくなってしまったからです。
あと、詩も今までの世界と離れてしまった印象が強く
「私の好きなりゅーたろーくん(プラ)は『Parade』で終わってしまった」
と感じたんですね。
当時、「トロイメライ」に対する私の拒否反応は本当に酷く、実は一回しか聴いてませんでした。
その後は「Parade」までの作品に浸る日々。

それから数年後、「トロイメライ」が出たのが2002年だから、計算すると4年後の2006年。
「そういえばプラって今何やってるんだろう」とふと思った訳です。
今は便利な世の中ですね。
ネットで検索したらオフィシャルサイトがあるじゃないですか。
オフィがあるって事はまだ活動はしてるんだなと。
さて、メンバーはどんな感じになってるのかなと違う意味の期待を抱いてオフィシャルサイトを見てみた所
「メンバー変わってないじゃん！ブッチあんまし知らないけど！！」
という衝撃を受けた次第です。
しかも開店休業ではなく、ちゃんと活動している。
90年代バンドブームで持ち上げられるだけ持ち上げられて、あとはグダグダな解散劇を演じ
その後メンバー各々違うバンドで細々と音楽活動…という状態を予想していた私にとって本当にこれは大衝撃でしたね。

しかも、タイミング良く新盤が出るらしい。
まぁこれも何かの縁だろうって事で「シャンデリア」購入して聴いてみました。
「いいじゃないか！すごくいいじゃないか！！」
確かに、「Parade」までのプラの世界とは異なってます。
でも、根本にあるのはずっと同じなんだなぁと感じさせてくれる作品でした。

さて、私は実家を出る時に適当にCDをひっつかんで出てきたんですが
なぜかプラのCDで持ってきてたのは「トロイメライ」のみ。
ほんと「なぜ！？」って感じです。
「PappetShow」か「Parade」持ってこいよ！と自分を怨んだりしたんですが
「シャンデリア」を聴いて「『トロイメライ』も今聴くと違った印象受けるかな」と思い
改めて「トロイメライ」聴いてみたらビンゴでした。

思い返せば「PlasticTree」、そして「Ryutaro」というのはもう完成され過ぎてて(歌唱力は別として)
その世界が大好きだった私は、「完成された世界の中でのプラ・りゅーたろー」
しか見えない、もしくは見たくない状態だったんでしょうね。
だから違う世界に飛躍しようとした「トロイメライ」を素直に聴く事ができなかったんだと思います。

今では昔の世界も今の世界も、素直に楽しむ事ができます。
そして、これからも楽しんでいきたいと思います。

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